たのしいUNIXの続編として書かれた本で、シェルの使い方や仕組みを重点的に解説している書籍。
前半では、シェルを便利に使うさまざまなテクニック、たとえばファイル名の補完やエイリアス、入出力の操作、コマンドの繰り返し実行や多重実行の制御、コマンドプロンプトや端末の設定などが紹介されている。後半では、シェルとプロセスの仕組みや、コマンドの実行とともにシェルが内部でどのように動作しているかを、わかりやすい例えや図を用いて解説している。
本書は発売当時(1990年代前半)盛んに使われていたCシェルを中心に解説が執筆されているが、シェルの仕組みなど根本的な部分は他のシェルを使っていても十分に通用する内容になっている。そして、本書を通読することで、シェルというものが大変によくできた奥の深い仕組みであることが理解できる。
これからシェルのことを詳しく知りたい人だけでなく、これまで何気なくシェルを使ってきた人も、その使い方や動作について理解を深める格好の書籍。