講師: FreeBSD src committer / OpenBSDデベロッパ 浅田拓也氏
10GbEクラスの高速なイーサネットを使う場合や、1000baseTであってもショートパケットを大量に処理するなど、ネットワークスタックの負荷がかなり高い場合にはCPUがネックになり、従来のシングルスレッドなネットワークスタックでは性能がスケールしなくなる。
FreeBSDはマルチスレッドなネットワークスタックを実現しているわけだが、それはジャイアントロックをネットワークスタックから排除すればいいという単純な話ではなく、ハードウェアレベルでのオフロードの活用からパケットの処理の工夫など、さまざまな対応が必要になっている。
カーネルにおける処理の並列度を引き上げ、なるべく多くのコアを活用するようにディスパッチ構造を導入したり、キャッシュヒット率を引き上げるためのスケジューラとの連携などさまざまな工夫が凝らされている。本勉強会ではこうした点について、ハードウェアとソフトウェアの双方の面から解説をおこなう。
※1 ご注意:領収書の発行は行いません。ご了承ください。