シェルの利用とシェルプログラミングに関する解説書。特に全面的にBourneシェルにこだわって解説がなされている。
Bourneシェルで書かれたスクリプトは移植性が高く、ほとんどのUNIXで動作する。本書で解説されているrcスクリプト(UNIX系OSが起動する時に動作するプログラム群)がBourneシェルで書かれているということも注目ポイントとなる。
コンテンツは全部で5部に分かれており、1部から3部まではシェルの基礎知識やフィルタプログラムの書き方などを、4部と5部ではシェルプログラミングのテクニックを基礎から応用まで詳細に解説している。学習書としてもリファレンス本としても使えるように書かれており、ある程度知識のある人は自分が勉強したい章だけを選んで読むこともできる。初心者から中上級者まで、それぞれのレベルに応じた使い方ができる書籍といえる。